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がん患者さまの新型コロナワクチン効果は、健康集団に比べると劣ることが知られていますが、骨髄系血液がん(急性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群)の患者さまの効果についての報告はまだありません。 そこで私たちは、当院で治療を受けられている血液疾患の患者さまにご協力いただき、新型コロナワクチンの効果を検証しています。 また血液疾患を有さない群として、当院職員を一般集団としての抗体価も検討しています。
● 成熟TおよびNK細胞腫瘍患者でのCOVID-19ワクチンの有効性
2022年6月15日 当院血液病センターでの「コロナワクチン評価プロジェクト」が、Yahoo!基金助成プログラム 第11回 新型コロナウイルス感染症『医療崩壊』防止活動支援プログラムに採択されました。Yahoo!基金事務局の方々および募金に協力いただいた方々に御礼申し上げます。貴重な助成金は本プロジェクトの実施に使用させて頂きます。 当院では引き続き「コロナワクチン評価プロジェクト」を継続し、ウィズ・コロナの状況で血液疾患を有する患者さんが安心して暮らせる社会の実現に貢献して参ります。
2019年秋から無菌フロアが設置され、無菌治療室が14床から35床に大幅に増床となりセンターとしての治療体制がさらに整備されました。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。
血液疾患は内科領域の中でも比較的頻度の少ない疾患が多いために、総合病院でも血液内科の診療科を持たないことも多い領域です。このような事情もあり当院では全道より患者さまが受診されます。
当科では、特発性血小板減少性紫斑病や血友病のような良性疾患から白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫のような悪性疾患まで血液疾患全般を診療しています。
貧血をはじめとした血球減少症は良く経験されますが、鉄欠乏性貧血以外の貧血や多系統にわたる血球減少症では再生不良性貧血、骨髄異形成症候群などの血液疾患が存在していることがあります。逆に血球が持続的に増加している場合、慢性白血病や真性多血症が存在する場合もあります。これらの病態は早期に診断することで、疾患による合併症や病状進行を生じる前に適切な治療が開始出来ます。
出血傾向がある場合には、血小板減少症や凝固異常症が存在する場合があります。先天性血友病は小児期に診断される事が多いですが、成人になって発症する後天性血友病は、あまり認知されておらず専門施設での精査が必要です。また若年にもかかわらず繰り返す血栓症の場合には、凝固阻止因子欠乏症の有無の確認が必要です。
造血器悪性疾患(血液がん)の頻度は多くありませんが、適切に治療する事で治癒や長期生存が期待出来ることが特長です。近年では抗体医薬やキナーゼ阻害剤といった分子標的治療薬が導入されており、高度の専門性が要求されます。当院は全道でも有数の血液疾患ベッド数を有しており、血液がんに対する化学療法の経験が豊富な血液内科専門医が診療を担当します。
現在、当センターでは以下の臨床研究をおこなっています。
■泉山 康 (いずみやま こう) | |||
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役職 | 血液病センター長 | ||
専門・得意分野 | : | 内科一般 血液疾患 | |
出身大学 | : | 北海道大学医学部(平成8年卒) | |
主な勤務施設 | : | 北海道大学病院第3内科 市立旭川病院 愛知県がんセンター研究所 帯広厚生病院 |
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学会認定 | : | 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医/ 日本血液学会専門医・指導医/ 日本造血・免疫細胞療法学会認定医 |
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その他 | : | 医学博士 |